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Posted by TI-DA at

2009年04月18日

会いに行きます@東京



今、見ておくべきもの。
今、会っておくべき人たち。

自ら求めて行けばきっと出逢えるはず。

そんなわけで、旅、始めました。


旅とはいえ、私にとっては明日からの日々も昨日までの日々も同じ。

目指すところへちょっとずつ進むだけ。

それでは、行ってきます。

  



2009年04月19日

わかめおにぎり@海の上



32時間船に乗るのは過去最長。
設備が良い船とは言えませんが、快適に過ごしております。

なぜなら二等和室の女性部屋には、私ひとりぼっち。
だだっ広い個室で、気分はまるで自分の家です。

食堂の余りご飯で作ったわかめおにぎり(一個百円)、
船長が熱々に温めてくれて、美味しかったな。

悪いことがあれば良いこともある。

問題が起きれば解決する力がつくし。

そうだ。そうだ。もっとたくましくなるんだ私。

エイエイオー。

  



2009年04月20日

南からスタート@鹿児島



夜明けの志布志港から大隈半島を横切りました。

むわんとした空気、草のにおい、花の甘い香り。

南国。

登校中の生徒たちよりも見守る大人の数が多い。

街路樹のつつじが散り始め。

南国。

雨が降る。宿に行く。温泉入る。寝る。岳を読む。

垂水に集まった旅人たちと餃子を食べる。
焼きうどんを食べる。野菜炒めを食べる。
笑う笑う。

強風の音を聞きながら、
明日は桜島一周だと意気込みながら、寝る。

  



2009年04月21日

桜島で聞いてみよう@鹿児島



めでたく晴れまして、最近も活発に活動している桜島を
ぐるりとまわっておりました。

すると気になることがひとつふたつ。
はて、降りて確かめようかこのまま進んでしまおうか。。。
と思っていたところ、軒先で果物を売るおばあちゃんを発見。
すぐにバイクを止めて、質問をしに行きました。

たくさん植えられている紙袋を付けられた果樹はビワで
季節によっては小ミカンや椿油も作っていて
小ミカンは甘くて美味しくて(ごちそうさまでした)
本当の椿油は無臭で髪はもちろん胃潰瘍にも効いて
新築の家が多いのは、元住んでいた場所が危険区域になって
しまいビワ畑に移動したからで
そしてこれはここの集落の話であって
隣の集落は桜島大根やかぼちゃを作っていて

そんなことを、知りました。

他にもマンゴージュースを買いがてら
私:「海に並んで浮いているのはなんですか?」
土産屋のおじさん:「かんぱちの養殖だ」

道の駅で『けせん団子』という柏餅のようなお菓子を買い
私:「この葉っぱは何の葉っぱなんですか?」
レジのおばさん:「けせんの葉っぱです」
私:「ケセン…(しまったそのままだったのか!)」
レジのおばさん:「えっと、桂皮みたいな感じの植物」
私:「ああ!そうなんですか!ありがとうございます!」

とか。

外から来た人間には皆さん親切に教えてくださいます。
疑問が質問になって会話の種になって、旅がもっともっと
面白くなってゆく。明日からもどんどん聞いてみよっと。
  


2009年04月21日

滝が呼んでいる@鹿児島



桜島に旅行で来るなら、歩いて一周するのがいいね、うん。
と思いながら北へ。

街を抜けると突然ひんやりとした空気。
清々しい青空と山の新緑と川の流れに気を良くし、
「藤まつり」ののぼりに誘われて寄り道。
入園料300円に入り口でUターンするも、その公園のすぐ近くで
滝への遊歩道を発見。

木漏れ日と虫の鳴き声に初夏を感じながら音のする方へ。
犬飼滝。とても立派な滝でした。


霧島神宮への道中、左手に滝の案内板を発見。
止まれるスピードと停められるスペース、ぴったりハマって
すばやく下車。
丸尾滝。とても美しい滝でした。


霧島神宮からえびの高原へ。
通るつもりのなかった道を走っていると、左手に滝左折の看板。
まだ日没には間に合いそうなので入って行くと、
車一台が精一杯の狭い道の先に駐車場。
200m下りた先にあります、と看板。

歩き始めると下からゼイゼイと息を切らしたおじさん二人組が
「はあ~、こんなとこ一人で来る人がおったあ!」
確かに人が来なそうな雰囲気だと思ったけれど、やな予感。

下る。すごい下る。
一段一段が下り坂になっている階段をひたすら下ってそして、
千里ヶ滝と名もなきいくつかの滝。素晴らしい滝でした。


一段一段が上り坂になっている階段を息を切らして上りながら、
今日はやけに滝に呼ばれたなぁと笑顔になるのでした。
  


2009年04月22日

山は早いうちに登れ@鹿児島・宮崎



朝から快晴。新緑のトンネルがあまりに美しくて朝から半泣き。
そして朝から山登り。

高千穂河原から往復3時間で高千穂峰に登ってこれるらしい。
ならすんなり登れるさーと思っていたらこれが大間違い。

登山道は赤い溶岩がゴロゴロのズルズルなガレ場。
ただでさえ登りづらいのに、恐ろしいほどの強風が吹き荒れ
しばし立ち往生。
こんなとこ降りるのやだなと思いながら、朝とは違う意味の
半泣きで少しずつ上へ。

大きな火口をしばし眺めるなんて余裕もなくなんとか登頂。
突き刺さった天の逆鉾、天孫降臨、坂元龍馬の新婚旅行…と
なんだか現実味のない不思議な空間(だから来てみたかった)
で、開聞岳や桜島の頭をぼんやり眺めながら風待ち。

しかし風は待てども止まず、体が冷えてしまうので諦めて下山。
途中、「この前の雨でガレが流れたね。歩きづらいでしょ」
と言いながら登ってきたトレッキングガイドクラブの会長さんと
踏ん張りながら立ち話。霧島って素敵なところですねと伝えると
「でしょう!」と満面の笑み。

次に登ってきたのはジャージ集団。宮崎県の中学生約300人と
コンニチハー。
全員とすれ違うのを待ってから、いざゴロゴロズルズル区域へ。

意外と下りは全く恐怖感なく順調に進んで無事下山。ホッ。
間もなくやってきた先ほどの会長さん(さすが速い)に
これから霧島アートの森へ行くと伝えると、「そうですか!
ぜひ行ってください!」と満面の笑み。
この方は本当に霧島のことを愛しているんだなあ。
そういう人がいると霧島のこともっと好きになっちゃうなあ。

駐車場脇の食堂で福神漬けがたっぷり乗った中華丼を平らげ
お茶で一息。
まだ12時。
  


2009年04月22日

アートな森@鹿児島



霧島アートの森』に行ってきました。

標高700mにあるこの美術館、作品の多くは野外にあります。
ここでとくにオススメなのが『樹林ゾーン』。
もしかしたら、今まで木は木でしかないと思っていた人が、
「木もアートじゃん」って気づいてしまうかもしれません。

樹木の動きって本当に芸術的で、私にとっては森も美術館。
だから森を美術館にしてくれると、もっともっと楽しめて
ありがたいですね。

お近くにお越しの際はぜひ。
この近辺はお茶の産地で、美しい茶畑の風景も堪能できます。

  


2009年04月23日

ヤッホー@鹿児島・宮崎



宮崎県えびの高原にあるキャンプ場に2連泊。
さすがに標高1200mは寒く、夜7時で5℃くらいでした。
しかしキャンプ場内の温泉で芯まであたたまってから寝袋に
入れば寒さなんてなんのその。ああ温泉って素晴らしい。

朝は寒さで目が覚めても、晴れて風がなければすぐに暑くなる。
太陽の近さを首筋に感じながら支度をし、
いろいろお話ししてくださった管理人さんに「また来てね。
こんどは旦那つれて」と見送られ、今日も元気にプチ登山。

霧島連山最高峰の韓国岳です。
よかったです。
本当に登ってよかったです。
九州の山々、すべて見えるんじゃないかというほど見渡せ
ました。感動しました。綺麗としか言えませんでした。

韓国岳から先の縦走ルート、大好きなハルリンドウが
そこらじゅうに咲いていたことにも感動。

登山道から往復3時間で余裕で登ることができます。
そんなに歩きづらくもなく、植物もたくさんあります。
みんな登ろう!!


幸せいっぱいの下山道で出会ったものは・・・
また今日も中学生でしたコンニチハー。
  


2009年04月25日

人よし味よし景色よし@熊本



おとといから、熊本県人吉市に来ています。

3年前の旅では駅で栗めしを食べただけ。
かと思っていたら、温泉にも入っていたようです。
とにかく栗めしが美味しかったことだけ覚えていました。

あのときの日記

美味しいご飯を食べさせてもらいながら、しばしの間
こちらに滞在します。

ちなみに滞在先のご夫婦と私、3人ともカニ座のO型でした。
これ結構「おおーっ」ってなります。

  


2009年04月26日

ありがたいから幸せ@熊本



ちょっとの間、小さなお宿でお手伝い。
基本的に、お客さんに提供する食事と同じものを食べています。

「飽きたでしょ」とマスター。
飽きるだなんてそんな、贅沢すぎるお話です。
あたたかいご飯とお味噌汁が食べられるだけで、本当に
ありがたいことです。

日本で恵まれた生活を送っていてもそう思えるようになったのは、
貧乏長旅のおかげかもしれません。

節約のために炒り大豆をぽりぽり食べてお腹を満たしたり、
荷物を減らすためマットも敷かずに寝袋で寝たり。

そんなことをしてみると、手作りのごはんというだけで、
ふかふかの布団に寝られるというだけで、ものすごーく
「ありがたいなぁ」という気持ちになるんです。

人に気を使ってもらっているということもありがたいこと。

慣れると忘れてしまいがちなことですが。

忘れなければいつだって幸せです。


(写真は、人吉SLでお祭りで花火でドーン)  


2009年04月27日

人吉の人、その1@熊本



一日お休みをいただいたので、自転車を借り人吉観光。

まずは駅前のからくり時計を団体さんに混ざって見物。
お茶の立山商店さんで球磨のお茶についてお話を伺い、
人吉城跡をのぼっておりて、ゆうれい寺こと永国寺で
和尚さんのありがたいお話をビデオテープで聞いて、
さて午後はどうしようかなーと考えながら昼食を食べに
宿で薦められたお店へ。

相部屋でいいですかと通された部屋に地元のおじさん二人。
なんやかんや話していたら、片方のNさん
「よかったら温泉まで車で乗せて行きましょうか」
気がつけば外は雨。

Nさん一番のオススメ『鶴亀温泉』は定休日だったので、
ちょっと変わった『石風呂温泉』へ。
男性女性どちらかしか入れない無料の温泉、先客がいたので
空くまでの時間山へ川へとドライブ。清流の美しさに感動。

Nさんがこうして知り合った人の中には人吉への移住を決めた
人もいる。という話を聞いて、きっとNさんのような親切な人
がいたからだろうなと思ったり。

「何かあったら連絡ください。時間があれば案内しますので」
そう言ってNさんは、温泉の扉を丁寧に閉めてくれました。
  


2009年04月28日

人吉の人、その2@熊本



石風呂温泉から出た後は、隣の宮原工芸さんを見学。
郷土玩具『きじ馬』や花手箱、絵付け前の工程を行っているのは
一人きりだそうで棚は品薄状態。お忙しいのにもかかわらず
たくさんお話をしてくれる。跡継ぎは未定だそうな。

話しを終えると、今度はパートのおばさんに話しかけられる。
近所の夫婦も混ざってくる。みんな話し好きなんだな。

宿に戻り、マスター夫妻の知り合いの和食店に皆でお出かけ。
ここの御主人がすごい。鮎とり名人であり山菜とり名人。
今は鮎の時期ではないので、山菜のフルコースと猪肉を頂く。
絶品。しかも調理法を聞くと惜しみなく教えてくださる。
かっこ良すぎる。恐れ多くて師匠とも呼べない。
 
初めて食べる山菜、酢味噌のレシピ、燻製の方法、、、必死に
メモりながら舌鼓を打っていると、昼間のNさんから電話が。
「温泉どうだったかなーって。連れてった手前ね、心配で」
嬉しくて涙が出そうでした。
  


2009年04月30日

長靴はいて@熊本



ようやく暖かくなってきたのでレッツ種まき。の前に、
生まれて初めて草刈り機の操縦をさせてもらいました。

バイクにだって抵抗があった私ですからエンジンをかける
ところから緊張です。かかりました。肩にかけました。
けっこう重いです。ああ。うまく動かせません。あああ。

ふう。緊張して疲れました。なかなか難しいですね。
でもとっても勉強になりました。壊されるかもしれないのに
やらせてくれたマスターに感謝です。

さて、種まきのお手伝いです。三種類の枝豆にトウモロコシ。
芽が出ますように~鳥に食べられませんように~と念じながら
土に埋めていきました。土を触るのって気持ちいいなぁ。

午後からは、昨日選定した庭木の枝を燃やす作業。
せっせと枝を運んで豪快に燃やします。
色鮮やかな毛虫を数匹見かけましたが気にせず運びます。
顔が黒くなりました。腕が痒くなりました。…毛虫め。
でもひとつの作業を任せてくれたマスターに感謝です。

いやいや今日はよく動きました。
また少したくましくなれたような気がします。
どんどんたくましくなっちゃいますよ。
そんな自分が好きですから。
  


2009年05月04日

今 広域農道を走っています@熊本



って道路の青い看板に書いてありました。
私みたいだなと思ってニヤッとしました。

この山がいいよと教えられた山へ行くために、
この道がいいよと教えられた道が広域農道。
地元ではあまり馴染みのない言葉でしたが、いいですねこの道。
農家さんが使うためだけでなく農産物の流通のための道なので、
広くて交通量が少なくて、何より景色が素晴らしい。

波打つ茶畑、牧草地、牛舎、果樹園、トラクター・・・
今回走った人吉からのフルーティーロードも、先日走った霧島の
グリーンロードも、カブでトコトコ進むのがとても快適で。
次はどんなネーミングの素敵な道と出会えるのか楽しみです。
  


2009年05月05日

石の上にも30分@熊本



教えられた道で行った教えられた山は、美しい山でした。
住んでいる人の話を聞くのが一番ですほんと。

熊本と宮崎の県境にある霊山、市房山。
4合目の市房神社まででも十分楽しめると教えられたとおり、
参道の杉並木が素晴らしくてもう嬉しくて。

神聖な佇まいの杉の巨木、生命力溢れる新緑、ふかふかの苔。
ココココ、カカカカ。
こだまがいる!(きつつきの音です)

楽しい。んだけど、眠い。前日の疲れが出てものすごく眠い。

歩くこともしんどくなって、手ごろな石の上で仰向けに。
緑に囲まれてなんか贅沢…と思ったのもつかの間、気づけば
30分も時間が過ぎており、背中に激痛が走りました。

新緑の市房山はとても気持ちがいいですが、石の上で眠ると
本当に痛いですしいろいろ良くないので気をつけましょうね。
  


2009年05月07日

この2週間@熊本



連休中はみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は以前お伝えしたとおり、人吉で小さな宿のお手伝いを
しておりました。

宿の目の前には、球磨川が流れています。
日本三大急流のひとつで、九州で唯一ラフティングが楽しめる
川でもあります。
私も宿のつながりで、ラフティング初体験が叶いました。
ボートから落ちて、岩の上から飛び込んで、流されて・・・
そして何より川から見る景色は美しくて、本当に楽しかったです。

そうそう、ボートの上から、人吉~熊本間を走っているSLを
見ることもできました。かっこいいったらないですね、あれ。

そして球磨といったら球磨焼酎。
香りが良くて飲みやすくて日本酒好きな私にぴったりの米焼酎。
人吉には28もの蔵があり、驚くほど多くの銘柄があります。
いつも仕事終わりにいただいてました。ごちそうさまです。

日中の日差しは強くても、川から吹く風はとても涼しく
朝晩は肌寒いほど冷え込みます。
昼夜の気温差が激しいと朝霧がたちこめて、世界は真っ白。
周囲には小さな温泉がたくさんあって、お寺もあって、
それとえーとまあとりあえずそんな感じで。

あと二日、ここでしっかり楽しみます。
  


2009年05月08日

茶摘娘@熊本



夏もち~かづく八十八夜~♪つづきが~わからな~い

人吉球磨地方はお茶の名産地。よく民家の垣根にも
茶の木が使われていて、あちらこちらで目にします。
昨日はその一部を摘ませてもらいました。

家に茶畑はあっても機械で刈るため手摘みは初体験。
毎年近くの茶畑へ茶摘みのバイトに行くウチの祖母は、
きっとすごいスピードで摘むのだろうなと思いながら
ゆっくり摘み摘み。いい香り。

「いいね、絵になるよ。こっちから見ると立派な茶摘みの
おばちゃんだよ」と宿のマスター。
ええ今年で28ですからね、「娘」は当然卒業してますよね。
でもなんか嬉しくなって摘み摘み。

生葉は鮮度が命。すぐにお茶屋さんへ持って行き製茶を依頼。
5kgの生葉から約1kgの荒茶ができるそうです。

少しでいいから、いつか手揉みもやってみよう。
  


2009年05月09日

九州の、帰るとこ@熊本



連休後初めての、お客さんがいない夜。
“広島風お好み焼き送別会”を開いていただきました。

3年前に広島で食べ損ね、今年は行く予定がないから
食べないんだろうなと思っていたお好み焼き。
お腹いっぱい食べました。
これから私が夢を実現させるにあたっての、具体的な
アドバイスをいただきながら。

このお宿とはずっとつながっていけそうな気がする。
それは訪れる前から感じていたことで、それは現実に
なりそうです。

食後にいただいたスイカの甘さと、九州にも私を迎え
入れてくれる家族ができたことの喜びを染み渡らせて、
行動することの素晴らしさを改めて確認。

また強い後押しを得て、前へと進むことができます。
ありがとうございました。
  


2009年05月10日

めぐりあわせ@熊本



鏡のように山を映す球磨川を眺めていたら、いつの
間にか海に出ていました。
いくつもの橋を渡っていたら、いつの間にか天草に
いました。

二つの道の駅で休んだだけでひたすら走り続け、
全く訪れるつもりのなかった不思議な公園に辿り着き、
向かいの店のお姉さんにテントを張れるか聞くと、
その方は留守番を任された東京出身のパン屋さんで、
小さなパンを買ったら大きなパンをくださって、
店のお母さんが帰ってきて、お父さんも帰ってきて、
ビールが出てきて、ご飯が出てきて、布団が敷かれて、
いつの間にか、久しぶりに帰った娘のような扱いに
なっていました。

「男だったらいいけど、女の子ひとりは、よくない」
キャンプ場以外の場所で寝ないって自分で決めていた
ことなのに、もう破ろうとして、こうなりました。

「出会い、めぐりあいっていうのを、大切にしたい」
「あんたが夢をかなえたら、必ず遊びに行くから」
「天草をまわったら明日も泊まればいい」

お父さんの仲間のタコ捕り名人さんに役場の課長さん、
息子さん家族と賑やかな食卓を囲んだ天草二日目の夜、
赤ら顔のお父さんはまた言いました。
「一番大切なのは人。これが、めぐりあわせ」
  


2009年05月11日

幸せな豚@熊本



天草でお世話になったご夫婦は、黒豚+米農家さんでした。

「うちの肉はイベリコ豚よりも美味い」とお父さん。
私はイベリコ豚を食べたことがないのでわかりませんが、
いただいたしゃぶしゃぶのお肉には本当にびっくり。
肉が甘いのです。タレがいらないほど味が濃いのです。

小屋にたくさんの豚を詰め込み密飼いするのが日本での
一般的な養豚。豚にストレスが溜まり病気になりやすく
なるので、抗生物質を大量に与えられています。
ですがここは全く違うのです。
お父さん自ら拓いた洞穴あり池ありの広大な土地で少数の
豚を放し飼い。ここの豚ちゃんは走ります。泳ぎます。
そして人間にも美味しいご飯を食べます。

いずれ食べられてしまう豚ちゃんたちですが、その様子は
幸せそのもの。
お肉になってからも多くの人に喜ばれているのですから、
最後まで幸せな豚ちゃんだと思います。

自信を持てる黒豚を売る山田さんご夫婦も幸せそうでした。
そのお肉を食べた私も本当に幸せでした。

「何事も情熱を持ってやること」
その言葉と姿勢に拍手。